私たちのコーヒーブランドの象徴、土窯。
それを形どった「EARTHEN OVEN COFFEE」のロゴマークは、商品パッケージにも印字されています。
インクは、「食べられるコーヒーインク」。
一枚一枚手作業で、シルクスクリーンを用いて印刷しています。
どうして、そのインク・印字方法となったのか、今回ご紹介します。

土にかえるパッケージづくり
前回の投稿でお伝えしたように、私たちは”自然を感じるコーヒーづくり”を心がけています。
そのため、パッケージにも配慮し、100%ご家庭でコンポスト可能なものを採用しています。
それなら、そこに印字するインクも、土にかえるものにしたい!と思ったのがはじまりです。
ゴミになる、はじき豆
コーヒーを焙煎する前後には、ハンドピッキングと呼ばれる、コーヒー豆の選別作業を行います。
虫食いや未熟なものなど、低品質の欠陥豆(はじき豆)を取りのぞいているんです。
そのはじき豆は、通常だとゴミ箱行き。
『この、普通ならゴミとして捨てられるはじき豆を利用することができないか?』
そんな思いつきから、100%土にかえるコーヒーインクづくりが本格的にはじまりました。

研究の日々
デンプンのりと、コーヒーを混ぜればできるだろう、と軽い気持ちで挑んだものの、意外とこれが難しい!
粒度が大きすぎて、ぶつぶつしたモノが入った透明なのりができたり、
コーヒー粒を取りのぞきすぎて、うすーい茶色のインクができたり。
なかば諦めましたが、試行錯誤をつづけ、なんとか完成。
小麦粉、はじき豆、そして少量の水だけでつくることができました。
なつかしの記憶から
さて、こちらのインク、どうやって印字しようかというところ。
幼いころによく使っていたプリントごっこからヒントを得て、シルクスクリーンで印刷することに。
型を作成し、試し刷り。
この段階でも、最初はうまくいかず、インクを再度つくり直したりと調整を重ね無事、シルクスクリーンでも使える「食べられるコーヒーインク」ができあがりました。

ダンゴムシも大好き
こうしてできた、インクも袋も100%土にかえるパッケージ。
使用後のパッケージ*1 に土を入れて、プランターとして裏庭で使ってみると、気づいたころには大人気。
ダンゴムシがたくさん集まって、コーヒーインクの部分からモグモグと食べ、分解をしてくれているようでした。
おいしいのかな?と嬉しく思うと同時に、目の前で土にかえっていく姿にほっこりしました。
「EARTHEN OVEN COFFEE」のコーヒーを楽しんだあとは、ぜひご家庭のコンポストで土にかえしてみてくださいね。
*1 以前まで採用していた「PLANTIC」で実験をした際の様子です。
「もっと詳しく聞いてみたい」
最新情報、いち早くお知らせ
LINEでお気軽に